クロノファン2020

主に二次創作置き場

■セルジュinクロノトリガーinクロス

■セルジュinクロノトリガーinクロス


トカゲのウロコを取りに浜に来ていたセルジュ。ウロコを取り終え、浜辺で海を眺め休憩していると、視界がグラつき倒れた。目を覚ますとガルディア西の浜辺にいた。

ここはどこだろう? 
見慣れぬ浜辺、いつも見ている光景だとあちこちに美しいサンゴ礁があって、海の色も澄んでいる。今いる浜辺はそれと比べて美しさが遥かにグレードダウンしている。
どうして自分はこんなところにいるのだろうか?
波にさらわれたのだろうか?
そんなことによりレナとの約束を思い出したセルジュ。アルニ村に帰らなければならない。
だが海岸沿いは見渡す限り崖になっていている。登れる所があるのだろうか。
南に少し歩くと、階段を見つけた。

長い階段を登り終えると、目に飛び込んで来たのは城だった。
セルジュには何となく見覚えのある城だった。歴史の教科書に出てくる城。たしか名前はガルディア城。
セルジュは困惑した。
エルニドから遥かに遠く、東に位置するガルディア国。1005年に滅亡したと言われるが国にセルジュはいた。

なぜこんなところに自分が…

有り得ないことだった。
エルニドは岩礁の多さと海流の問題で外に出る事が困難な島国。波に攫われたとしてもエルニドから出るなんでこと、しかも遥かに遠くのガルディアの地にまで。

セルジュの記憶では、エルニドに帰る為にはパリポレ軍の大船団かパリポレからエルニドに向かう商業船に乗るしかないが、それは一年に数回、しかも不定期にしか運行していない。岩礁と海流を越えるには船を浮かせる必要があり、大量のエレメントを消費しなければならない。エルニドは外界との国交がとても難しい島国であり、そこに帰らなければいけないとしたら、とても大変目にあうだろう。

セルジュは目眩がしてきた。

「お兄ちゃん、大丈夫?」
声をかけたのは10才くらい少女だった。
母親が少女の手を引いている。

セルジュはパリポレの国までどれくらいの距離があるのか聞いた。
歩いて5日殆掛かるらしい。
宿に泊まれる殆のお金は持ち合わせていなかったセルジュ。野宿生活が決定した。

「今日からたのしい千年祭だよ。」
少女が言う千年祭とはガルディア建国1000年を記念するお祭りらしい。世界中から人々が集まり、40日にわたり文化交流をする。
ミュージカルの団体が来たり、参加者が歌ったり踊ったり発明品を披露したり、露店も沢山来るらしい。

少女は何を言ってるのだろうか。今は1020年。ガルディアは滅んだ筈でその国で祭りなんて…

セルジュが疑問していると、人々が次々に現れ、同じ方向に向かっていく事に気付いた。
その方向の先、風船が空に舞う。

セルジュに話しかけた親子もその方向に向かって行った。

セルジュはいざなわれる様に人混みの波にのっていた。

千年祭。歴史ではガルディアが滅ぶ5年前に行われたという盛大な祭り。今から20年前の祭りがなぜ、今になって行われているのだろうか?

考えながら歩いていて前を良く見ていなかったセルジュ。
セルジュは金髪の女性がこちらを見ている事に気付いていなかった。

その女に声をかけられて目が合う。

女は獲物を見るような目でセルジュに近付いてくる。

「ね? 君、もしかして一人?」

セルジュは頷くと女はニコリとし

「私、マールっていうのだけど、もし良かったら一緒に会場を見て周らない?」

この先、不安で、どうするかあてもなかったセルジュ。エルニドに帰るにも詳しい帰り方が判らない。

「え? あなたエルニドの人なの? なら次の定期便が来るのは3ヶ月先になると思うけど…」

帰れるにしても3ヶ月後。3ヶ月もの野宿は流石に耐えられない。何らかの仕事を探す必要があるかもしれない。

セルジュは漁師くらいしか経験がなかった。

あれこれ考えてもしょうがなかった。

セルジュはとりあえず、今日一日は、マールと一緒に祭りを楽しむ事に決めた。




【ゴンザレスを倒したら15ポイント】
ロボットが赤い髪の青年と戦っていた。

「ゴンザレスはロボット特有の足回りと不安定さを克服した二足歩行ロボット。倒す事ができたらシルバーポイントが15ポイント貰えるんだって。」

案内版を見てマールはチャレンジしたそうにしていた。

青年が木刀でひっくり返して勝利した。
ロボットのハラの中からポイントカードが飛びだす。

セルジュの持っている武器は鋭利な刃物がついたスワロー。マールが所持しているのはボウガン。
びっくり返すのを目的とするなら、どちらも不向きである。

セルジュはスライディングキックで戦った。
ロボットは倒れるもののセルジュは下敷きになる。ロボットが起き上がるまでにあの世に行きそうになった。

マールがセルジュにポーションを振りかけた。
ポーションはエルニドの外の世界で使われるという回復アイテム。実物を見たのは始めてだったセルジュ。
効能はエレメントのタブレットに似ていた。

露店を見ていて気付いたが、エレメントがなかった。教科書ではエルニドから遠く離れた場所ではエレメントが使えないという一節があったが、外の人々には不便は無いのだろうか。

「エレメントってエルニドに伝わる奇跡の力を込められたペンデュラム状のものなんでしょ? 私、王宮で一度見たこと…じゃなかった。本で見たの。セルジュもそれ持っているの?」

セルジュは持っていたペンデュラムを見せた。
力を失っているのか、念を込めても発動する気配がなかった。
「エルニドには龍神様が住んでいて、その龍神様が奇跡の力を貸しているらしいよね? 龍なんて本当にいるの?」
セルジュ自身、龍神が何なのか分からなかった。学校で習う授業にも龍神という単語が出てくるが、それは実在する生き物を示すものではなかった。信仰、観念的な存在として龍神を崇め信じる事でペンデュラムにエネルギーが貯まりエレメントとなる。

セルジュにとっては日常にエレメントがあり、その存在について疑問した事はあまり無かった。エレメント無しで外の人々はどうやって魔物等と戦っているのだろうか。

「ガルディアには人の脅威になりそうな魔物は殆どいないんだよ。」
マールによると、ガルディアの兵士達が人の脅威なりそうな魔物を退治してくれているのだそう。

ガルディア。今は1020年でガルディアは無かったのではないのか。ガルディア建国を記念したこの祭りも、亡きガルディアを惜しんで現地の人々が勝手に祭りをしているだけ。セルジュはそう思っていた。
だがマールはハッキリと今が1000年だという。
今が千年なら、自身は20年前にタイムスリップしてきた事になる。
そんなばかなことがあり得るのか。

「え? 今から5年後にガルディアが滅亡する?」

今日会ったばかりに人に話したところで信じて貰えるとは思えないが、誰かに相談せずにはいられなかった。

「パリポレ軍が攻めてきてガルディアはその占領下になる…」

マールは考え込んでいた。パリポレは南にあるガルディア領地の小国である。軍人がいるにしてもガルディアを攻め込む程の力は無い筈だった。たった5年で大国ガルディアを攻め込む程の力を持つとは想像しても有り得ないことであった。

セルジュもガルディアが滅亡する事になる詳しい経緯は知らなかった。
1004年にパリポレがガルディアに対して宣戦布告し一年続く戦争で、ガルディアは疲弊して降伏する。ガルディア33世と一族は名を改め、平民ガルディアとなり、パリポレの都市で戦争責任者として生涯にわたり身柄の自由を奪われる。

マールは考えていた。もしパリポレが戦争に勝つ力を蓄えるとしたら、エルニドに伝わる奇跡の力くらいしかないだろうと。
だがそれを素直に信じる事もできなかった。今日会ったばかりの青年のタイムスリップ話も。
海に流されてきたというし、記憶が錯乱しているのだろうかと思っていた。




「次にテレポッドにチャレンジしたい人はだーれ?」

ルッカの発明ブース。マールは気晴らしにテレポッドに乗る。

ルッカとタバンが勢い良くテレポッド起動する。ペンダントが反応し、空間が避け穴が開く。

マールの身に何か起きたのか。
マールが裂け目の穴に引っ張られていく。
会場は異様な光景にざわめいている。
「た、たすけて!」マールが言葉にした瞬間、赤い髪の青年が飛び出し、マールの腕を掴んだ。
だが青年も歪に引きず込ずられていく。
セルジュもマールの腕を掴み、引っ張り上げ様とした。だが、セルジュも引っ張られていく

会場にいた人々がセルジュと赤髪の青年の身体を掴んで引っ張りあげようとする。

タバン
「お、おい、ただ事じゃないことが起きてるぞこれ。」

電力系統を遮断した筈のテレポッドは動作し続けている。

ルッカ
「お父さん! 私達も!」


ルッカの発明ブースにいた人々の殆どが謎の穴に飲まれようとしているマールを助けようとした。


セルジュ達と会場にいた人達は時の最果てに来ていた。




最果ての老人
「ほっほっほっ。まあ、何とも賑やかなこと。

マール
「こ、ここはどこなんですか?

老人
「ここは時の最果て、時の迷い子がくる場所じゃて。お前さん方は大勢で時空を越えようして時の流れが不安定になったんじゃろう。それで時の出口が閉ざされて迷い人となったんじゃ。

マール
「おじいさんは、大丈夫なんですか。こんなところにいて。

老人
「まあ、普通の人間には無理じゃろうな。ワシは魔法が使えるから空腹を凌げるし。


マール
「ま?まほう? つかぬ事をお伺いしますが、いつからここに?

老人
「かれこれ10年じゃ

マール
「で、出口はないのですか?

老人
「あるよ。魔法を使えばゲートを開く事ができる。そこにある光から皆さん元の時代に帰れるじゃろうて。ワシが案内するから皆さん順番にそこに並んで…」

人々は老人の言われるまま並んだ。
老人が呪文を唱えると次々に人が光中へ消えていく。

セルジュ達の順番が来た頃

「そこの4人は居残りじゃ」

セルジュ、マール、クロノ、ルッカは最後に残された。

「お前さん達は魔法を使う才能がある。ついでに学んでいくと良かろう。」

老人はスペッキオのいる部屋に案内した。
スペッキオによりセルジュ達に古代人の知恵が授けさられ魔法を覚えた。

セルジュは無属性。主に念力系を覚え、空間操作能力に長ける。
マールは水属性。主に氷系を覚えるが、他にも基本資質として回復系統を覚えやすい体質。
ルッカ火属性。
クロノ天属性。

ルッカ「ねえ? これなんなの?

老人「それは1999年のラヴォスの日へと繋がるゲートじゃ。それには触らん方がええのう

ルッカラヴォスって何なの?

老人はゲートの先で起こる映像をテレパシー的な技で見せた。
ラヴォスが世界を破壊していく。

ルッカ「た、大変じゃない! どうするのこれ!

老人「さあのう。どうする事もできんのじゃなかろうか…。

ルッカ「魔法が使えるのにどうにも出来ないの?

老人「ほっほっほっ。まあ、古代人が集結したら可能かもしれんが…

ルッカ
「古代人?

老人
「大昔にラヴォスによって滅んだ人々よ。あの時代は皆が魔法を使えたのじゃが、ラヴォスを甘く見ておった。油断している間に世界はあっという間に滅んだのじゃ。

ルッカ
「タイムトラベルすればいいじゃないの? 滅ぶ前の時代に。

老人
「どういう訳が古代へと通ずるゲートが開かんのじゃ。恐らくゲートが開かない様に誰かが向こう側で妨害しているのじゃろうて。

ルッカ
「それもラヴォスの仕業ということ? 

老人
「断言はできんがのう。ラヴォスにもし時を操る力があるなら、古代人が力を合わせても勝てぬかもしれんな。

老人から過去の話を聞いていると光の中から人が現れた。

「おお、兄さん。時の翼の具合はどうじゃった?」
光から現れ、兄さんと呼ばれた老人は、ガッシュという。未来2300年でタイムマシンを作り、元の時代に帰ろうとしていた。

ガッシュ
「後は微調整するだけじゃ。必要な材料を得る為にボッシュのところに行ってくる」

ガッシュは光の中に消えてしばらくすると材料を持ち戻りってきた。これから未来へ行こうとしていた。


マール「ガッシュさん、未来ではガルディアはどうなったのですか?

ガッシュ「ガルディア? ガルディアという国は未来では聞かんのう。あるのはパリポレと他に…

マール「じゃあ、セルジュの言っていた事は本当に…。



ガルディア王
「まさかパリポレがその様な反乱を起こそうとは…。エルニドの不思議な力は以前から我が国も目をつけていたのだが、パリポレに先を越されるとは…

大臣
「早急にパリポレとエルニドに調査隊を派遣しましょう。セルジュ殿はどうなされるか? 

エルニドでセルジュはまだ生まれてすらいない。
ガッシュに頼んで20年後の世界、1020年に行くのが先だろう。20年後の未来にてエルニドに戻れる様に手続きをして貰うことにした。


マール「せっかくだから皆で古代人の時代に行ってみない?」

セルジュが元の時代へ帰ろうとしたとき、マールがクロノとルッカを誘った。
みんなで冒険しようという。

古代ジール王国。これからラヴォスが暴走し、破滅に追いやられる国。ガッシュはそれを阻止しようとしていた。

「やはりか」ガッシュが呟くとガッシュが光輝いていた。ラヴォスが暴走しない世界を作るとガッシュは未来へは飛ばされなくなる。これからガッシュのやろうとしている事が原因でガッシュの存在が消滅しようとしていた。セルジュ達も同じだった。ガッシュに関わる者としてセルジュ達も消えようとしていた。


「残念じゃが、滅亡する前の古代ジールには帰れぬ様じゃ。この問題を解決する手段を探さぬといかんな…」

ガッシュはそういうとセルジュを1020年の時代に連れて行った。

せっかくという事でマールとクロノ、ルッカも同行していた。
1020年。この時代ではマールは36歳、クロノ37歳、ルッカ40歳になっているだろう。


ルッカ
「せっかくだから私達も1020年のエルニドを見てみたいと思うの。」

ルッカはエルニドのエレメント技術に興味があった。マールとクロノは観光目的でセルジュについてきた。

ガルディア軍船に乗り、南西エルニドの海域を目指した。

辺境の島国エルニド。
北西にある海岸都市テルミナにセルジュ達は上陸した。
ここから南に下り、山沿いを抜けるとセルジュの故郷アルニ村にがある。
せっかくの都会、セルジュを送り届けるよりも、先ずは観光をすることにした。。

「お前がセルジュだな」
突如、金髪の少女がセルジュ達の前に現れた。
少女の背後には4人の兵士がいた。

「オレの名はキッド! 後ろのコイツらは別に仲間とかじゃないぜ!」

兵士
「悪いがそこの青髪の少年に用があるのでな。皆さん方、話を聞いて貰えるかな?」

キッド
「悪いがそうはいかない。先客はオレなんでな。

兵士
「こちらは力ずくでも構わぬのだか…」

セルジュが兵士に事情を聞くと、ガルディアの大使館から身柄を拘束する様に指示が出ているという。抵抗する場合、武力行使も止む得ないという。

ルッカ
「ちょっと待って、私達、ちゃんとガルディア本国から承認を得て入国しているわ。セルジュだけが連れて行かれる正当な理由はなに?

兵士
「我々は特秘事項にて知らされてない。詳細は、命令を出した蛇骨大佐から聞くのだな。

マール
「どうするのセルジュ?」

セルジュは了承した。側にガルディア王女もいる。いわれの無い罪を自身が受ける事があったとしても彼女の口添えでどうにかなる気がした。

キッド
「駄目だセルジュ! こいつらはヤマネコの手先なんだ。あいつに関わっちゃダメなんだ!

キッドは兵士達に立ち塞がる様に立った。
いつでも攻撃をする体制に入っている。

ルッカ
「ちょっと! この娘本気で戦うつもりなの? 

マール「やめなさい! 無益な戦いをしても仕方がないよ!

キッド
「お前に達に何が判る! ヤマネコはオレの姉ちゃんを殺したんだ!

キッドは怒りに満ちていた。すぐにも暴力に訴える勢いだった。

「クロノお願い!」
ルッカの指示でクロノがキッドの行動を阻止した。


ルッカ「話せば判るって! きっとお姉さんは、貴方が危険な事をするのは望んでいないと思うわ。」

キッド「そんなこと、言われなくても判る! 姉ちゃんは、姉ちゃんは、こんなこと望んでない! 望むはずがない。だけど、許せないんだ…」

クロノに押されられ、戦うことができなくなったキッドはその場にしゃがみ、泣き出した。

兵士「困ったお嬢さんだ…。」


兵士達はセルジュ達がキッドを説得するまで待った。

マール
ルッカどうする? セルジュを一人で行かせるのも心配だし、この娘も連れていった方がいいのかな…

ルッカ
「そうね…。このままここに放置する訳にもいかないし…」


〜キッド視点〜

本名、ルッカアシュティア。
ルッカ姉ちゃんと同じ名前。
声も似ている。
ルッカ姉ちゃんは昔、タイムトラベルして世界を救ったという冒険話をしてくれた事があった。ルッカ姉ちゃんは、タイムマシンで歴史を変えるのは危険をもたらすかもしれないから破壊したという。
もし、この人がタイムマシンに乗ってやってきた本物のルッカ姉ちゃんなのだとしたら、ヤマネコに殺される未来を言うべきだろう。

言おうとした瞬間、キッドは光に包まれた。

ルッカに未来を伝えたい。だがルッカが死の未来を回避するなら、今存在しているキッドはこうしてこの場に存在しない。キッドがここに存在しないなら伝える事はできない。

時の矛盾点に巻き込まれ、キッドはルッカに伝えられなかった。言葉を重ねるほど、声がかすれ、光に包まれ前が見えず、体も透明になり、物理的に世界に干渉できなくなる。

キッドが諦めたとき、光は消え実体が戻った。
キッドは変わらず、ヤマネコに復讐を誓っていた。

「とにかくルッカ姉ちゃん! ヤマネコには気を付けるんだぞ。」


ルッカ「お姉ちゃんという響き、なんだか悪くないわね。やけに馴れ馴れしいけど、なんだか悪くないわ。」  

キッド「(この時代の)ルッカ姉ちゃんはオレが守る!


ルッカ
「私、一人子だったから、こういうノリに憧れてたのよね〜。クロノもそうでしょ?

クロノ、マール、セルジュ、三人とも一人子だった。ルッカの気持ちが判る様な気がした。

ルッカ
「ヤマネコなんて今の私達には敵じゃないわ。私達には魔法があるもの。」

ルッカは炎をぶっ放して見せた。

キッド
ルッカ姉ちゃんもまだまだだね。」

キッドはエレメントに念を込め炎をぶっ放した。

ルッカ「こ、これが噂にいうエレメントの力!? 生で見たの初めてだわ…すげー!」

キッドはエレメントをルッカに半分分けた。

ルッカ
「え? 貰っちゃっていいの?

キッド
「えへへ。



〜ガルディア大使館、蛇骨大佐の部屋〜。

兵士「大人数で申し訳ありません。少々込み入っておりまて…」

セルジュ一人では行かせられない。5人で蛇骨大佐の部屋に入った。

部屋には蛇骨大佐はおらず、ヤマネコがいた。

兵士「ヤマネコか、大佐はどこに行ったのだ?

ヤマネコ「大佐殿なら所要で今おらぬ。セルジュを連れてきたのだな。

キッドがヤマネコに飛びかかる。

ヤマネコはキッドの一撃を受けた後、シールドを展開させ、キッドをふっ飛ばした。
キッドは攻撃をし続けるがバリアされる。


ヤマネコ「このむすめは一体…

キッド「姉ちゃんを殺した仇! 

ヤマネコ「仇だと…? 

キッド「家に火をつけて、姉ちゃんをさらって行っただろうが!」

ヤマネコは思い出した。ルッカをさらい、孤児院に火を着けたことを。

ヤマネコ「そうか…。あの時の子供か…。

キッド「なぜ、姉ちゃんをさらった! 

ヤマネコ「さらったとは心外だな…。

キッド「姉ちゃんを殺したのか!? 殺して食べたのか!?

ヤマネコはキッドの「食べる」の言葉に腹を抱えて笑いだした。
ヤマネコのふざけた態度にキッドはますます怒り狂う。
ヤマネコはキッドが怒る姿を見て、真面目な顔をし、真相をしゃべり始めた。

ヤマネコ「彼女は生きているよ。殺したりなんかしない。する訳がない…


キッド「どういう意味だ!? 姉ちゃんは生きているのか!?

ヤマネコ「私は彼女の能力を必要としていた。いや私だけじゃない。人類全体にとって彼女は必要な存在だった。私は彼女にその事を説明したのだが、協力的でなかった。だから、火をつけて誘拐したのだよ。」

キッド「姉ちゃんはどこにいる! 無事なんだろうな?

ヤマネコ「ああ、今でも元気にしている。人類の為に頑張っている。家に帰る為に今も必死でな。


キッド「ヤマネコ、なんで姉ちゃんを…姉ちゃんを返す気はないのか?

ヤマネコ「返して欲しければセルジュを引き渡せ。彼さえいれば問題は解決する。


キッド「なぜ、セルジュが必要なんだ?

ヤマネコ「そう聞かれるとは思った。だが答えるには少々大変な時間を要するが宜しいか?」

クロノクロスの世界観
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/186.amp

ヤマネコの詳しい正体は参考URL
https://dic.pixiv.net/a/ヤマネコ%28クロノクロス%29


ルッカ「ヤマネコ(セルジュの父親)はセルジュを溺死に見せかけて殺したのね。なんでそんなアホなことしたの? 凍てついた炎にアクセスするにはセルジュが必要なのに。

ヤマネコ「私にもわからん。ただ、セルジュが死んで得をするのは、凍てついた炎を敵視していたルッカとキッド、龍神くらいしかいない。ルッカとキッドを容疑者から外すと、封印されている龍神しかいない。封印が解けかかっていて、奴らが私の行動に影響を与えているのかもしれない。」


キッドやセルジュ達は話の半分も理解できなかった。頭が追いついていない。

ルッカ「ヤマネコの意見は極端だけど、間違っているとも言いきれないわ。運命の書でエルニド全土の人間の行動を監視しているのは良くないとは思うけど、龍神を封印しつづけないと戦争が起こる事になるのだもの。仕方がないわ。
セルジュ、貴方が凍てついた炎に触れれば直ぐに解決することなのよ。」


ルッカのサポートで40歳のルッカは救出された。
40歳のルッカはこれまで6年間、プロメテウスのセキュリティシステムを解除しようしていた。プロメテウスはセルジュだけは承認するシステムになっていたから、セルジュさえいれば解決するのであった。

めでたし…


-



――――――――――――――――――――――――――――

中途半端なのでtake2


キッド「ヤマネコ、なんで姉ちゃんを…姉ちゃんを返す気はないのか?

 

ヤマネコ「返して欲しければセルジュを引き渡せ。彼さえいれば問題は解決する。

 

 

キッド「なぜ、セルジュが必要なんだ?

 

ヤマネコはクロノポリスがタイムクラッシュした話を語りだした。



第2話

ヤマネコ「…とういう訳で、私はセルジュの存在しない世界を自ら作り出してしまった。セルジュなしでは凍てついた炎にはアクセスできないというのに…」

 

 

ルッカ「ヤマネコ(セルジュの父親)はセルジュを溺死に見せかけて殺したのね。なんでそんなアホなことしたの? 凍てついた炎にアクセスするにはセルジュが必要なのに。」

 

ヤマネコ「私にもわからん。ただ、セルジュが死んで得をするのは、凍てついた炎にアクセスされたくない誰か。たとえばルッカやキッド、龍神くらい。ルッカとキッドを容疑者から外すと、龍神の封印が解けかかっていて、奴らが私の行動に負の影響を与えているのかもしれない。」

 

 

キッドやセルジュ達は話の半分も理解できなかった。頭が追いついていない。ルッカとヤマネコだけの世界になっていた。

 

ルッカ「ヤマネコの意見は極端だけど、間違っているとも言いきれないわ。運命の書でエルニド全土の人間の行動を監視しているのは良くないとは思うけど、龍神を封印しつづけないと戦争が起こる事になるもの。仕方がないわ。

セルジュ、貴方が凍てついた炎に触れれば直ぐに解決することなのよ。」

 

ヤマネコ「龍神が目覚めたら、やつらはエルニドの人間を抹殺するだけではなく、エルニドの外の人間達も支配する可能性がある。。頼むから協力してくれセルジュ。駄目でも無理矢理協力させるがな。」

 

ルッカ「でも変よね。龍神の封印が解けかかっていて、ヤマネコを支配できる程に力があるなら、いっそヤマネコを殺した方が早い気もする。そうすれば凍てついた炎は活用されず龍神にとって都合の良い展開になる。龍神はヤマネコを支配していないのでは? だとしたら本当の敵は…」

 

ルッカはしばらく考えて、敵の存在を凍てついた炎に定めた。ヤマネコの矛盾した行動は凍てついた炎に操られている。そうであれば全てに合点がいく。

 

 

ルッカ「この問題は貴方が凍てついた炎にアクセスしたら解決するという単純なものては無くなっているわ。凍てついた炎が人間を敵視しているのなら、既に人間の手でコントロールできる代物では無くなっていかもしれない。近付いた途端、凍てついた炎に支配される恐れがある。なぜこの時代のルッカが6年もの長きにわたり、プロメテウスのセキュリティシステムを解除できないでいるかわかる?

本当は解除できるけど、その行為が危険だという事を理解しているのよ。恐らく凍てついた炎は誰にもコントロールされたくないが為にプロメテウスにアクセスしてロックをかけた。アクセス権限をセルジュに移行してね…

あとはセルジュさえ殺してしまえば凍てついた炎は誰にも干渉されなくなる。

セルジュが死んで一番得をするのは凍てついた炎自身なのよ! ヤマネコを操ってセルジュを殺してその目的は果たせた。だけどどういう訳かパラレル世界からセルジュが現れてしまった。」

 

 

ヤマネコは笑いだした。転げる程に。

 

凍てついた炎がヤマネコを操っていた。

 

凍てついた炎「よくぞ見破ったな人間。だが、所詮は寿命ありき儚い存在。真実が判ったところでお前達には何もできぬわ。」

 

ルッカ「ええ、何もしないわ。貴方は自分らしく生きるといいわ。私達はガルディアに帰ります。

 

凍てついた炎「さらばだ人間。」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして未来のルッカは開放された。

キッドとルッカ(40歳)は感動の再会果たした。

 

 

 

凍てついた炎の配慮次第であるが、いつか龍神が目覚めて人間に戦争を仕掛ける時が来るかもしれない。

ガルディアは対龍神戦に向けて戦力を増強する必要に迫られるだろう。

ルッカはガルディア政府の研究者として内定を貰った。

エルニドのエレメント技術と最果てから得た魔法技術と科学技術を融合し、きたるべく龍神戦に備えて技術協力するのであった。